寺山修司の世界『われに五月を』in 飛騨高山からの手紙・当日篇1【朝市】/こもだまり

2001年9月29日(土)

【朝市】


約束した時間に目覚ましで起きた。もし眠ってたらかわいそうだから、メールを打ってみるが相田さんからは返事なし。起きたら電話入るだろうから着替えはして、ベットで本を読んだりしながらうだうだ待っていると、部屋の電話が30分後に鳴り「ごめんなさい今起きました」とのこと。朝市には行くというので準備ができたら電話くれるよう言ってるとユキちゃんも起きた。起きてとりあえず記念写 真。


朝市の川の橋でおかしなものを発見。「手長足長」という神様、らしい。

 

さるぼぼ(=猿のあかちゃん)という、この地方のお人形を大量 にみた。おばあちゃんが孫に、おもちゃとして作ってあげる風習から、子供の健康と幸福を祈る、という意味も付いた手縫いの赤ちゃんぬ いぐるみ。座布団のかたまりみたいで触り心地よし、頭に手ぬぐいらしきものをかぶっていて、おばあちゃんみたいでもある。顔はSimpleになにもないか、口がマイメロディ(サンリオのうさぎのキャラクター)みたいにバッテン印。基本は赤だけど応用編として黄色(金)・緑(健康)・ピンク(恋愛)・青(学業・仕事)なんてのもできていた。

朝市では川沿いにたくさんテントの出店が出ていて、お漬物屋さんが大量 に「並んで」同じ品物をそれぞれ売っている。どうなってるの?と思いながら歩いていると「食べてみて~」とお箸で指しだしてくれたのがこの「輝子さん」。三人とも「おいしいー!」と叫んでいるのに「それが千枚漬けね、これも食べてみて、これはまんま泥棒、酒泥棒・・・」と次々くれる。何を買う気で来たわけでもなかったけれど「ふたつで1000円なんだけど3つで1200円にしたげる」と言われ、私が5袋で悩んでいると「5つなら2000円でいいわ」と言う。しかも近くのお漬物屋のおばちゃんまで買いに来てて「さっきあれおまけしてもらったから、300円でいいわよ~」なんていってる。どういう計算なんだろう(笑)。楽しそうな物々交換的生活。写 真撮ってもいいですか?と声をかけたら「こんなおばあちゃんでよかったら」と定番の受けをして、おつりを渡すポーズで止まって笑顔をくれた(右)。
団子をたべたり。噂の喫茶店「アンティークドール」=今のマスターのお父さんが若い頃に創業して(雑誌にもよく載る=お店に記事のスクラップが置いてあった)場所こそ移動したけれど当時の雰囲気を保存して本当のアンティークな物がいっぱいあるおいしい珈琲屋さん。朝市のやってる午前中しか営業しないという道楽ぶり。先代の奥さん=二代目のお母さんもお店で見ました=に行ったり、早起きを満喫。
川岸におりたら、橋からは赤い鯉しか見えてなかったけど、黒い鯉も鯉じゃない小さい魚も、水面 にみっしり。

 

 

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