寺山修司の世界『われに五月を』in 飛騨高山からの手紙・前日篇/こもだまり



日時 =2001/09/29 PM7:00開演
会場=国指定文化財 吉島家住宅
出演=昭和精吾 八尾建樹 イッキ 河村侑紀 こもだまり

2001年9月28日(金)

【ツアー車出発】
出発の朝。
待ち合わせは11時40分東京駅八重洲口。昨日の夜遅くまで電話で打ち合わせを重ねたパンフレットの原稿を、宮田さんの事務所のコピー機を借りて印刷する。印刷する端から相田さんと侑紀ちゃんが二つ折りしていき、1時間半ほどで順調に終了 。

初のツアー車旅行に際して、よく関西にツアー車で行く犬神サーカス団にアドバイスを求めたところ、「眠気対策にはガムより効く」とのことだったアタリメをコンビニでゲット。ほとんど全行程を運転することになるイッキさんに進呈。早く寝ておいてと言っていたにも関わらず、イッキさんも侑紀ちゃんも八尾さんも、「興奮してあんまり眠れなかった」そうだ。遠足じゃないんだから。私もパンフ作りで遅くなったので寝不足。今回もヘンリクさんが音響を引き受けてくれたので、車で同行してくれる。イッキ、宮田、八尾、ヘンリック、河村、相田、こもだの7人で出発。

予定していた高速の入り口が閉鎖されて移動していたので、出発早々同じところをグルグル回る。イッキさん心を落ち着ける為にもう「あたりめ」タイムに突入。みんなも味見してみたら結構これがおいしくて、無駄 にばくばく食べきってしまった。

高速に乗ってからは順調で、諏訪湖パーキングでお昼ご飯のあといい天気の諏訪湖でひなたぼっこ。

(左=森崎偏陸/下左=イッキ+河村侑紀/下右=河村侑紀+こもだまり)

 

【仕込み】

無事に到着。吉島家に入ったらなるほど、下見に来た二人が興奮するわけだ。犬神家そのもの、といった感じ。
(→青い写真は、照明を当ててるのではなく、こういう所なのです)。
こんな井戸があったり。

仕込み中↓。

昭和さんが新幹線で追って到着してから、通し稽古をするというので、準備。夜が深まるにつれ、気温が急激に下がる。寒い寒いと聞いていたけど、いくら着込んでも寒さがおさまらない。空気が澄んでるせいなのか?天井が高いせいなのか?「夜らしい夜だな」なんて感慨にひたる余裕はあったのかな?明日になれば客席になる部屋のいくつかをしきっているふすまは全部取り外すという。重要文化財なのにそんなことしていいのかしら?仕込みの途中で吉島さんが「ごはんできたんで・・」と声をかけ下さったけどその時は仕込み終る目処も立ってなくて(お腹は空いてたけど)とても食べられる状況じゃない。いつものことだけど「じゃあ準備できたら頭からいくよ」と昭和さん。頭からってそれは『短歌零年』から全部通 すってことですか?ちょっと待って下さい、イッキさんが「俺出るところ照明どうしよう。まりちゃんその時どこにいる?」「スライドの隣にいるから客席の前の方」「じゃあできないじゃん!!」「だったらリモコンひっぱって私もオペ卓につこうか」まだ段取り中です。じゃあスライドのコードを伸ばさなきゃ。

そんなこんなで通し終ったのは夜11時近かった。吉島さんは「あっため直したから先生(と昭和さんを呼ぶ)もお弟子さん(と私たちを呼ぶ)も食べて下さい」とビールを片手に私たちにうどんをふるまってくれた。そこの名物で「しいたけ茶」というのがあるんだけど、そんなおダシたっぷりって感じのおいしいおうどんで、身体が冷えきって気持までブルーになっていた私たちだったけど、たぶん空腹も相まって寒かったのだと気づいた。黙っていると次から次へとビールやら日本酒やらをふるまって下さる。「寒い地方だから酒飲みが多い」のだそうだ。

遅くなったお詫びとごはんのお礼を言って、ホテルへ。明日は川沿いで朝市があるという。相田さんが「行きた~い。みなさんは行かれますか?」と言う。朝とりあえず起きたら電話しようと曖昧に約束して、それぞれお部屋に入った。私とユキちゃんがツインで、左隣のシングルが相田さん。右隣がイッキさんと八尾さんがツインで二人の声が漏れ聞こえるので二人の噂をしばらくして、ユキちゃんに「先どうぞ」と言うけど遠慮なのか眠いのかお風呂に入る気配がないので、お湯をためながら歯磨き。ユキちゃんはベットにゴロゴロしてるうちに寝入ってしまった。「着替えたほうが眠れるよ」と声をかけたけどユキちゃんは幸せそうに満面 の笑顔でゴロゴロしてるので「おふとん入りなね」と言い残してお風呂へ。ユニットバスは久しぶりなので、シャワーカーテンがうまく使えなかった。出てきたらユキちゃんはゆかたにちゃんと着替えて、ちょっとセクシーに布団からはみ出して眠っていた。隣はなお大盛り上がりで「こないだ歌舞伎町でな・・・」とか断片的だけどまる聞こえ。「内容まで聞き取れるんですがユキちゃんが眠っているので控えめに」とメールを入れたらそのメールが届いた音までまる聞こえ。この壁沿いにお互いにベットがあるのね。お風呂も広いし、ベットの他にソファもテーブルもあって、贅沢なお部屋。

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