修司の扉
寺山さんとの思い出 その17


「オデッセイ‘69」の公演を終え劇団は次なる公演。仮面劇「犬神」の稽古に入っていった。この作品の原形はもともとラジオ放送用に執筆した叙事詩であったが、それを寺山さん自身がドラマ化して「吸血鬼の研究」と題して当時、確か大塚にあったお寺を本拠地に(このへんの記憶が定かでない)活動していた劇団「人間座」が上演し、さらに改作して海外公演で「犬神」としてフランクフルトで初演してきた作品であった。言わば凱旋公演の形をとった。 鮮明ではないが昭和44年(1969年)7月30日の朝日新聞の記事である。

 

精吾の部屋index行き

top page行き