修司の扉
寺山さんとの思い出 その4


1999年夏の渋谷ジァン・ジァンでの寺山作品の上演は「時代はサ−カスの象にのって」の再演であった。そのチラシのレイアウトをしてくれたのが天井桟敷で一緒だった森崎偏陸(現・寺山偏陸)であった。見た瞬間「なんだ!これは!」と驚いた。まったく身に覚えもなければ見たこともない写 真が使用されていたからである。なんの為に銭湯で撮ったのか?ただ入団して間もない頃だったのはわかる。同期生が二人おり、下段中央にカルメン・マキ、右端には新宿新次その後ろに萩原朔美、一人置いて蘭妖子また一人置いて下馬二五七等の先輩諸氏が一緒に映っているのと、左端の私の髪の毛があまりのびきっていないのが決めてとなった。

余談ではあるがこの上演では「犬神サ−カス団」が役者として特別参加してくれた。何日も眠れない夜が続いた。安堵しきって眠れたのが楽日を終えてからであった。バンドをやめて各々俳優への道をたどるべきだったと5年が過ぎた今もそう確信している。

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