修司の扉
寺山さんとの思い出 その5


昭和44年(1969年)3月29日土曜日の朝日新聞に載った天井桟敷館と寺山さんである。
読みにくいだろうが、ざっとこんな事が書かれてある。
専用地下劇場で新作ミュ−ジカルを上演し始めた事と6月にはドイツでの国際実験演劇祭に参加するなど飛躍の時期になるだろう。完成した劇場は都電並木橋電停付近。粟津潔のデザイン。
一階は喫茶店、二階が劇団事務所、地下が座席数40の小劇場で工事費1500万で着工。 今月中旬に完成した。作者のアメリカ論ともいうべき作品でベトナム戦争のアメリカを告発する。劇団員カルメン・マキのソロも入り、狭い場内は連日超満員。このあと5月末「毛皮のマリ−」と仮面 劇「犬神」をもって劇団員14名が羽田を出発する予定。

以上であるがとにかくよく入った。
入りきれず2回上演(深夜に及ぶ追加公演)したことも何度もあった。
これが私の初舞台、今は素直に良かったと喜んでいる。

 

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