修司の扉
寺山さんとの思い出 その9


海外公演を報じたもう一紙をアップする。切り抜きで頭の部分がわからず「娯楽」欄になっているところ見ると、一度この欄でお世話になったことがある読売新聞ではないかと思う。 「創造より近代思想の啓蒙に重点を置いた日本演劇史から離れ、自由な立場でいいたいものを表現したい。詩でも評論でも芝居でも、本質的には劇的な表現にこだわり、対話、対立、かっとうといったコミュニケ−ションを問題にする。いまの日本には、劇はいっぱいあるが、劇的な創造力が欠けている。それを蘇生させ復権させたい。その結果 が、ときには見せものになり、演説会になり、芝居になるのだ。ただ、このような創造の新しい活動が、日本ではアングラという一つの風俗としてしか扱われないのは残念だと思う」 アングラ、今、読み返してみて何とも懐かしい響きだ。あと数年生きてる間は死語にしてほしくない響きでもある。

 

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