桟敷の扉
劇団の思い出 その2

1969年3月15日、70年安保闘争を前にしていよいよ天井桟敷館がオ−プンした。
柿落としの演目は音楽劇「時代はサ−カスの象にのって」であった。これがその時の台本である。ポスタ−から入ろうとしたが、きのうまであったのに何故か無い。足の踏み場もない。参った。どこだ。出てきたらアップするとして進めていこう。当時、すでに天井桟敷にはコピ−機があった。芯の硬さB。メ−カ−は三菱ユニ。これが常時寺山さんが使っていた鉛筆である。稽古が始まってから台本が出来上がった部分からその都度コピ−機にかけられ出演者に渡された。あの頃のコピ−機は凄い。間違ってコピ−された面 同紙をあわせるとはがれなかった。はがれてもコピ−された部分が全く読み取れなかった。重ねた台本をめくる時もバリイバリイと効果 音まで付いた。台本の中身が全くきれいなので多分芝居が出来上がった後に配られたのに違いない。演出は萩原朔美氏、音楽はシ−ザ−率いる監獄隊であった。

 

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