精吾の扉
昭和精吾について その15


1969年6月8日(日)晴れ 6時起床、3時まで打ち上げが続いたため非常に眠し。
10日間滞在したフランクフルトの街並みとも、いよいよ今日で別れの日がきた。
皆で空港のレストランで食事。寺山、九條、萩原、前田、下馬、森崎諸氏はベルリンへ、新高嬢はミュンヘンへ、山谷、蘭、新宿、青山、彦凪諸氏と私は7月15日の劇団総会での再会を約束してパリへと向かった。
連日重い雲が垂れ込めていたフランクフルトの空と違いまさに花の都パリそのものが、そこにはあった。

 

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